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2003年09月26日(金) 03時20分

大量出血気付かず摘出 慈恵医大医療ミス産経新聞

 東京慈恵会医大青戸病院(東京都葛飾区)の医療ミスで、逮捕された斑目旬容疑者(38)ら医師3人は、患者の大量出血に気付かないまま前立腺がんを摘出していた可能性が高いことが26日、警視庁亀有署捜査本部の調べで分かった。

 男性患者は大量出血による低酸素状態に陥り、1カ月後に死亡。捜査本部は技術の未熟さが患者の死亡を招いた一因とみて手術中の詳しい状況を調べている。

 調べでは、手術は昨年11月8日午前9時半から始まった。がんを摘出する前後に静脈を縫合したり、尿道とぼうこうを結ぶなどして止血する必要があったが、3人は止血作業に的確に対応することができず、熟練者なら7−10時間程度で終わる摘出手術が約13時間かかったという。

 斑目容疑者らは「手術中にモニターをみた際、そんなに出血したとの認識はなかった」と話していた。

 斑目容疑者は助手として2回しか今回の腹腔(ふくくう)鏡手術の経験がなく、ほかの2人はまったくの未経験。手術中に業者に指導を仰いだり、マニュアルを見ていたことが判明している。

http://www.sankei.co.jp/news/030926/0926sha039.htm