悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年09月26日(金) 07時38分

慈恵医大病院の3医師、倫理委承認なく手術読売新聞

 東京慈恵会医科大付属青戸病院で、男性患者(当時60歳)が前立腺がんの摘出手術後に死亡した業務上過失致死事件で、逮捕された斑目旬(まだらめじゅん)容疑者(38)ら3人の医師が、高度先進医療である「腹腔鏡下(ふっくうきょうか)手術」について、患者や家族に十分な説明を行っていなかったことが警視庁亀有署の特捜本部の調べでわかった。

 斑目容疑者らは、この手術を行う際、同大倫理委員会の承認など、必要な手続きを取っていなかったことも判明。特捜本部は病院側のずさんな管理体制が事件の背景にあったとみて追及している。

 前立腺がんの治療方法には、このほか、開腹手術による摘出も可能で、摘出以外にもホルモン療法や放射線療法などがある。調べによると斑目容疑者らは、患者や家族に説明を行った際、この手術法で行うことを前提にしたうえ、回復が早いなどのメリットを強調していたという。また、通常の手術同意書は取り交わしていたものの、高度先進医療を受ける際に必要な特別な同意書はなかった。

 この手術法は、同大の倫理委員会と院内の先進医療部会で、承認を受けてから実施する必要があったにもかかわらず、斑目容疑者らは一切、承認の申請をしておらず、当時の診療部長で、26日に書類送検される予定の助教授(52)の許可で手術を強行していた。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030926-00000402-yom-soci