2003年09月25日(木) 19時03分

あす「ヤミ金融１１０番」　救済策、無料でアドバイス−−県弁護士会　／福島（毎日新聞）

　自殺者が出るなど社会問題化している「ヤミ金融」の問題に対応するため、県弁護士会（大堀有介会長）は２６日、電話相談を受け付ける「ヤミ金融１１０番」を開設する。同弁護士会市民生活被害対策委員会（平石典生委員長）の弁護士が、施行されたばかりの「ヤミ金融対策法」などを活用した救済策について無料でアドバイスする。
　ヤミ金融とは、多重債務者などを言葉巧みに勧誘し、法外な利率で金銭を貸し付けた上、脅迫まがいの手口で取り立てる悪質金融などを指す。被害者が自殺に追い込まれるなど問題の深刻化を受け、ヤミ金融対策法（貸金業規制法及び出資法等の一部改正法）が先の通常国会で成立した。
　同対策法では、▽高金利貸し付け・無登録営業に関する罰則強化▽高金利を要求する行為・無登録業者の広告勧誘行為の処罰化▽違法な取立行為の規制強化▽年利１０９・５％を超える利息での貸付契約の無効化——などを定め、大部分が９月から施行されている。
　「ヤミ金融１１０番」は、施行まもない同対策法を活用することで、ヤミ金融と有効に闘うことができることを消費者に知ってもらうのが狙い。また、最高裁で債務者勝訴の判決が出て救済の可能性が広がっている「商工ローン」被害者の相談にも応じる。
　「１１０番」の電話番号は０２４・９２５・６２８３と、０２４・９２５・６２８５の２回線。開設時間は午前１０時〜午後３時。臨時回線のため、通じるのは当日のみ。【太田穣】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030925-00000003-mai-l07