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2003年09月25日(木) 12時23分

松本サリン事件で中村被告に二審も無期懲役 東京高裁朝日新聞

 松本サリンなど4事件で殺人などの罪に問われた元オウム真理教幹部・中村昇被告(36)の控訴審判決が25日、東京高裁であった。仙波厚裁判長は「極刑と境を接するような終身ないし終身に近い無期懲役が相当だ」と述べ、無期懲役とした一審・東京地裁判決を支持し、検察側、被告側双方の控訴を棄却した。

 弁護側は「松本サリン事件では共謀も殺意もなく、無期懲役は重すぎる」と主張。一方の検察側は「確定的な殺意があった」として死刑判決を求めていた。

 この日の判決は、松本サリン事件での中村被告の認識について、「サリンで不特定多数の者を殺傷することを企図し、自分が警備する役割を担うことは認識していたが、失敗する可能性もあると思っていた」と述べ、一審と同様に未必的な殺意にとどまると認定した。

 共犯者の中での被告の役割については「従属的、追随的な役割だった」と指摘。松本智津夫(麻原彰晃)被告(48)のマインドコントロールの下にあったという弁護側の主張については「心理的拘束を受けていたとは認められない」と退けた。

 中村被告は、松本サリン事件のほか、元信徒殺害、目黒公証役場事務長監禁致死、サリンプラント建設の各事件にかかわった。被告は一審では松本被告への帰依を表していたが、二審では「心の支えではない」などと帰依を否定していた。

(09/25 12:22)

http://www.asahi.com/national/update/0925/012.html