2003年09月25日(木) 02時30分

「カードつくるとアルバイト料」　滋賀 勝手に使われ被害相次ぐ（京都新聞）

　「消費者金融の借り入れカードをつくるとアルバイト料がもらえる」との誘い文句に乗ってカードを依頼主に渡し、後日、自分名義で勝手に現金を引き出される被害が、滋賀県の湖東地方を中心に多発していることが２４日、滋賀弁護士会の調べでわかった。被害者は４０人以上、被害額は１人約２００万円程度とみられる。同弁護士会は、悪質な名義貸し事件とみて、２６日に被害者説明会を開く。
　同弁護士会によると、主宰者は消費者金融関係者を装い、２０００年から昨年にかけ、被害者に「消費者金融社員のカード発行ノルマに協力してほしい。発行したカードはすぐに廃棄する」などと説明してカードをつくらせ、アルバイト料４万円を渡していたという。
　実際には、被害者から受け取ったカードと暗証番号で現金を限度額いっぱい引き出し、返済日が来ると、別の被害者のカードを使って利息を返済していたとみられる。
　この手口は数週間前に破たん。消費者金融会社から被害者への催促で、犯行が発覚した。
　カードと暗証番号の管理は名義人の責任とされ、他人に与えて悪用されても、返済義務は名義人になるという。同弁護士会は「民事再生手続きを利用すると、減額交渉より有利に解決することができる」としている。
　被害者説明会は２６日午後７時から、大津市梅林１丁目の滋賀弁護士会館４階大会議室で開く。参加無料。 （京都新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030925-00000002-kyt-l25