2003年09月25日(木) 03時08分

ヤミ金「後ろ盾」組員を逮捕、容疑者は「何で逮捕や」（読売新聞）

　ヤミ金融業者に「トラブルの時にはオレの名前を出してもええで」と協力を約束、見返りに月額１５万円の謝礼を受け取っていた暴力団山口組系組員に対し、大阪府警の悪質金融事犯特別取締本部が出資法違反（高金利）と貸金業規制法（無登録）のほう助容疑を適用し、逮捕していたことが２４日、わかった。

　経営や営業活動に直接的に関与していない、いわゆる「後ろ盾」に同容疑が適用されるのは異例という。

　調べによると、住所不定、村瀬雅之容疑者（４２）は、知人（起訴済み）が貸金業を始める約１か月前の昨年１月に協力を持ち掛けられ、後ろ盾として自分の名前を使うことを承諾。昨年７月から今年４月にかけ、この知人と従業員２人が大阪府内の主婦ら３人に違法な高金利で融資するのを手助けした疑い。

　村瀬容疑者は、この知人らが主な営業エリアとする大阪府守口市に勢力を持つ暴力団に所属。「ビラ張りや貸し付けで問題が起きたら自分の名前を出してくれ」と話し、毎月１５万円を受け取っていた。具体的なトラブルの解決に乗り出すことはなかったが、従業員らがビラ張りの際、村瀬容疑者の名前を使ってトラブル収拾を図ったことは数回あった、という。

　村瀬容疑者は事実関係は大筋認めているが、「何で逮捕されるのかわからない」と反発、否認の構えを見せているという。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030925-00000301-yom-soci