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2003年09月24日(水) 00時00分

冷夏で高騰コメ守れ 泥棒、偽ブランド『注意して』 東京新聞

 冷夏によるコメの価格高騰が農家や小売店などに波紋を広げている。九月に入りコシヒカリなどの新米を狙った盗難が頻発、農協が注意を呼び掛けている。農水省も偽ブランド米が出回らないようにするため二十四日から緊急調査に乗り出すなど、十年前の大凶作をほうふつとさせる“米騒動”の鎮圧に懸命だ。

 「高校生の息子も含め家族総出で収穫したのに。妻はショックで寝込んでしまった」。千葉県大網白里町の農業加藤保夫さん(55)は力なく話す。

 二十一日朝、自宅そばの倉庫の窓ガラスが割られ、コシヒカリの玄米六十三袋(一袋三十キロ入り計千八百九十キロ、約七十万円相当)がなくなっていた。二十日には茨城県土浦市や境町、千葉県野田市で千五百キロ近いコシヒカリの新米が盗まれている。

 盗難米は闇米として横流しされることが多い。インターネットやディスカウントショップなど販売ルートも多様化しており「追跡は難しい」(農水省幹部)という。

 十月から魚沼産コシヒカリの本格的な収穫時期を迎えるJA北魚沼(新潟県小出町)の目黒勝総務企画課長は「倉庫に施錠し、JA職員を装い集荷に訪れる人間にだまされないよう伝票のチェックを呼び掛けている」と話す。

 一方、農水省は安いコメに有名ブランド米の表示を付けた“偽ブランド米”の流通を防ぐため、緊急調査に二千人の職員を動員する。都内のスーパーでは九州産や関東産コシヒカリが品薄感から例年に比べ十キロ当たり一千−二千円高い値段で売られており、三千店で表示銘柄と中身が合っているかどうか調べる。このうち約六百店で抜き打ちでDNA検査を行う。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20030924/mng_____sya_____011.shtml