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愛知県警は２４日、厚生労働省の製造許可などを受けていない未承認医薬品の合成薬物「２ＣＴ—２」をインターネットで密売したとして、同県長久手町長配２丁目、通信販売業上田茂喜容疑者（３７）を薬事法違反（無許可製造、販売など）の疑いで逮捕した。同薬の密売摘発は全国で初めて。同薬は性的高揚感が得られるとされ、幻覚や幻聴などの副作用が指摘されるが、現行法では、使用者は処罰の対象とはなっていないという。
生活経済課と昭和署の調べでは、上田容疑者は昨年５月から約１年間、５回にわたり、インターネットのサイトで客を募り、名古屋市熱田区の男性会社員（２９）ら同県内の男女３人に、小分けにした「２ＣＴ—２」の粉末５０ミリグラム５個と２０ミリグラム１２個を合計６万７３００円で販売した疑い。
カナダなどから国際高速郵便で輸入し、客には宅配便で発送していたという。上田容疑者は「数千万円ある借金の返済や生活費に充てた」などとおおむね容疑を認めている。
県警は同容疑者が２年ほど前から、同薬をはじめ約１００品目を全国の約１０００人に販売し、数千万円の収益を上げたとみて調べている。
(09/24 23:35)