悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年09月24日(水) 00時00分

「消費者金融カード作ればバイト料」 借金被害総額1億円 滋賀で相次ぐ 中日新聞

 「消費者金融で借り入れ用カードを作るとアルバイト料がもらえる」と持ちかけられ、カードを渡して暗証番号を教えたところ、勝手に金を借りられ自分の借金にされていたという被害の訴えが二〇〇〇年ごろから滋賀県東部を中心に相次ぎ、数十人から約百人が巻き込まれていることが二十四日、分かった。滋賀弁護士会によると、被害額は一人当たり二百万円前後、総額は一億円を超えるとみられる。

 同弁護士会などによると、被害者は「アルバイト料」について「消費者金融の社員にはカード発行のノルマがある。ノルマ達成に協力することで、社員に入る報奨金からアルバイト料が支払われる」と説明を受けた。ところがこの話は事実無根で、知らないうちに融資を受けたことになっていたという。

 「アルバイト料は、カード作成が四万円、他人を紹介すると三万円」などと言われ、紹介料目当てに口コミで、若手サラリーマンや主婦らに被害が広がったらしい。

 こうした金の一部は、別の名義人の消費者金融への返済に充てられていたが、最近になって「自転車操業」が行き詰まり、消費者金融の督促状が一斉に送られ、事件に巻き込まれたことに気付いた被害者が多いという。

 滋賀弁護士会によると、カードで借りた金の返済義務は、業者側が事件に関与するなどの特殊な事情がない限りカードの名義人にあるため、同会は弁護団を結成し、被害者の状況に応じて、消費者金融側と減額交渉する方針を決めている。

 二十六日には、無料の被害者説明会を大津市梅林の滋賀弁護士会館で行う。


http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20030924/eve_____sya_____011.shtml