2003年09月24日(水) 00時00分

偽ブランド米防げ 農水省　スーパーなど特別調査 新米の品質表示を調査する関東農政局東京農政事務所の職員＝２４日午前１１時、東京都江東区木場のイトーヨーカドー木場店で（坂本亜由理撮影） （東京新聞）

　冷夏によるコメの不作や新米の入荷遅れが懸念される中、農水省は二十四日午前、二〇〇三年産米に産地や品質を偽った不正表示がないか、スーパーや米穀店など全国約三千店を順次対象にする特別調査に入った。偽ブランド米が出るのを防ぐ狙いでの初の調査で、十二月中旬まで続ける。

　東京都江東区のスーパーでは、同省の職員二人がコメの品質表示や新米の仕入れ時期についてメモを取りながら、実際に商品を確かめた。別途、卸業者も調査しブランド米の出荷先や出荷量を精査する。「コシヒカリ」「あきたこまち」「ひとめぼれ」は全国で六百点を購入、ＤＮＡ分析で品種を厳しく判別する。

　不正表示が見つかった際は、農水省が関係都道府県と連携して日本農林規格（ＪＡＳ）法に基づき立ち入り調査を実施。悪質な場合には、業者名を公表する。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20030924/eve_____sya_____000.shtml