2003年09月22日(月) 03時25分

ヤミ金苦自殺図り命拾い、わび状届いた会社が警察通報（読売新聞）

　ヤミ金融業者の取り立てを苦にした兵庫県尼崎市の男性（５８）が自殺を図ったところ、男性からの「わび状」を受け取った別の大阪市内の信販会社が警察に通報、男性は一命を取りとめるという事件があった。

　男性によると、今年６月、東京のヤミ金融業者２社に勧誘されて１万５０００円ずつ借り、１週間後に利息１万円を含め２万５０００円を返済する約束だったが、２社は様々な理由を付けて完済させず、利息を要求。２社には計１３万円を支払ったが、自宅や勤め先への脅迫まがいの督促電話が続いた。

　男性は死ぬまで逃れられないと思い詰めた末、８月２９日、他に借金していた１１社あてに「ヤミ金にひっかかりました。人生にピリオドを打っておわびします」との手紙を投かんし、大量の睡眠薬などを飲み、カッターナイフで手首を切った。

　９月１日、封書を受け取った信販会社が尼崎北署に通報、駆けつけた署員が居間で倒れていた男性を発見した。

　退院した男性は「２度と死のうとは考えない。迷惑をかけた会社を辞め、心機一転、新たな就職先を探すつもり」と話している。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030922-00000501-yom-soci