悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年09月21日(日) 03時19分

<福岡一家殺害>手錠や重り あとから追加で調達毎日新聞

 福岡市の一家4人殺害事件は中国人元専門学校生、魏巍容疑者(23)=別の強盗傷害容疑で逮捕=の供述などから、遺体に付けられた手錠や重りの調達手順が分かった。元日本語学校生(21)は手錠を2個ずつ分けて買い、重りは後から1個追加するなど、不自然な経緯が浮かび上がる。

 魏容疑者は一家殺害について、中国に帰国した元日本語学校生と元私立大留学生(23)と3人で実行したと認めた。「事件(6月20日)の約1カ月前に、元日本語学校生から『金になる』と持ち掛けられた」と供述している。

 この直後の5月下旬、3人は福岡市中央区の家電量販店などで他人名義で携帯電話を2台購入した。3人は事件前後、この携帯電話で頻繁に通話しており、連絡用に用意したとみられる。

 また、4人の遺体を海に沈めるための手錠4個▽鉄アレイ2個▽鉄製ブロック1個は、元日本語学校生と魏容疑者が手分けして用意した。元日本語学校生は6月上旬、同市東区内の量販店で手錠2個を購入し、さらに6月18日、手錠2個と鉄アレイ2個を同店で購入した。鉄製ブロックは翌19日、魏容疑者が出入りしていた博多区内のマンションから持ち出した。

 県警は8月6日に魏容疑者を別の傷害容疑で逮捕後、供述や周辺捜査からこれらの経緯をつかみ、水面下で、帰国した2人についての捜査協力を中国政府に要請。中国公安当局は既に2人を監視下に置いている。

 ただ、元日本語学校生が手錠を2回に分けて買った経緯は不明で、襲撃予定の人数が計画段階で変わった可能性もある。また、重りは追加したにもかかわらず3個。松本さん一家のうち真二郎さん(当時41歳)だけは帰宅直後に襲われており、予定外の帰宅だった可能性も指摘されている。

 一方で、魏容疑者は「成功報酬はもらえなかった」と供述し、事実上、殺害を依頼した第三者の存在を認めている。県警は密航中国人らとつながりのあった暴力団幹部から事情聴取するなど周辺捜査を進める一方、帰国した2人の事情聴取などから首謀者に迫る方針だ。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030921-00000115-mai-soci