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脳動静脈奇形の手術中に血管に差し込んだカテーテル（細管）が破裂し、半身不随になったとして、川崎市の会社員男性（４１）が同市の聖マリアンナ医科大と小林製薬（大阪市）に約１億６０００万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が１９日、東京地裁であった。大門匡裁判長は「カテーテルに欠陥があり、医師に過失はない」と述べ、製造物責任法に基づき小林製薬に１億１６９２万円の支払いを命じた。
判決によると、男性は９７年、仕事中に気を失って同大病院に入院。脳血管内手術の際に破裂事故が起きて、注入中の合成樹脂が血管内に詰まり、脳梗塞（こうそく）を発症し、半身不随の後遺症が残った。
問題のカテーテルは小林製薬が米企業から輸入販売した。判決は「医師の手技に不自然な点はなかった」と認め、一方で、この製品による事故報告が米・食品医薬安全局に９６〜９７年の２年間で７件寄せられたことを指摘。「強度に何らかの問題があったと推認させる」と結論づけた。
＜小林製薬の話＞ 判決文を見ておらず、コメントできない。(09/19 22:02)