2003年09月19日(金) 15時32分

大学前納金の返還認めず　「不合理と言い切れない」（共同通信）

　入学を辞退したのに前納した入学金や授業料を返さないのは公序良俗に反するとして、関西医科大（大阪府守口市）の元受験生２人（北海道旭川市と大阪府寝屋川市）が大学側に計１１７０万円の返還を求めた訴訟で、大阪地裁は１９日、元受験生の請求を棄却する判決を言い渡した。
　中村隆次裁判長は判決理由で「入学金を除く前納金は返還すべきだが、大学側が欠員で生じる損害を回避するため、前納金を返還しない旨の特約を設けることは不合理とは言い切れない」との判断を示した。
　判決によると、２人は００−０１年の入試で関西医科大に合格。それぞれ入学金１００万円や授業料１２０万円など計５８５万円を納めたものの、その後別の大学に合格したため入学を辞退した。大学側は特約を理由に返還を拒んだ。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030919-00000112-kyodo-soci