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坂本堤弁護士一家殺害、松本サリンなど３事件で殺人などの罪に問われたオウム真理教元信徒・端本悟被告（３６）の控訴審判決が１８日、東京高裁であった。仙波厚裁判長は「坂本事件の実行犯としての刑事責任はあまりに重大で、死刑を選択するほかない」と述べ、死刑とした一審・東京地裁判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。
一連のオウム公判ではこれまでに一審で９人に死刑判決が出ており、いずれも控訴した。二審でも死刑が維持されたのは岡崎一明（４２）、横山真人（３９）の両被告＝いずれも上告中＝に続いて３人目となった。
判決は、端本被告が坂本弁護士の上に馬乗りになって強打し、妻の都子さんの腹部にひざを落とすなどの役割を果たした点を認定し、「あまりにも残虐で非道な行為だ」と指摘した。被告側は、松本智津夫（麻原彰晃）被告（４８）のマインドコントロールにより、事件に関与する以外に選択肢がなかった、と主張したが、判決は「心理的拘束を受けていたとは認められない」と退けた。
運転手や警備役として加わった松本サリン事件でも「サリン噴霧で住民の死があり得ると認識していた」と未必的な殺意を認め、サリンプラント建設事件でも殺人予備罪で有罪とした。(09/18 12:08)