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2003年09月17日(水) 06時20分

IP電話、ソフトバンクが他社と相互接続へ朝日新聞

 インターネット技術を利用した格安料金の電話サービス、IP(インターネット・プロトコル)電話の契約者数で最大のソフトバンクグループは、近くKDDIなど同業他社とIP電話の相互接続の交渉に入る。NTTコミュニケーションズ(NTTコム)なども複数の企業と同様の交渉に入っており、04年度中にすべてのIP電話事業者間で相互接続が実現する可能性が高くなった。一般固定電話からIP電話への移行に弾みがつきそうだ。

 IP電話網を提供している事業者は、2社のほか、KDDI・日本テレコム・パワードコムの3社連合、フュージョン・コミュニケーションズなど、六つの企業・グループに分かれている。

 それぞれがインターネット接続業者に回線を貸す形で、サービスが提供されている。違うネット接続業者間でも、同じIP網を利用していれば無料で通話でき、IPから固定電話などへも距離に関係なく3分8円程度で通話できる。現状では一部を除きグループの垣根を超えて利用することはできない。

 ソフトバンクのIP電話「BBフォン」は、「ヤフーBB」の名前で提供されている高速・大容量通信サービスの中のひとつで、昨年4月のサービス開始以来利用者が急速に拡大し、契約者の実数では、最も多い280万人が契約している。ソフトバンクはKDDIなど3社連合と交渉を始め、年明けには実現したい考え。準備が整い次第、NTTコムなどとも交渉を始める予定で、NTTコムも前向きに検討する方針だ。

 一方、NTTコムは既に、ソフトバンクを除く4グループと相互接続の交渉に入っており、「準備ができ次第、12月から順次、接続を始める」(経営企画部)計画だ。

 相互接続の場合の通話料金は、発信側の企業が設定する予定。NTTコムは、IPから固定にかけるときと同水準の3分8円の従量制を想定し、ソフトバンクは「定額制でかけ放題になるか、従量制になるかは未定」(BBフォン事業部)としている。

          ◇

 <IP電話の利用(可能)加入者数>

   企業名               加入者数

 NTTコム               約500万

 ソフトバンクグループ(※)       約280万

 KDDI・日本テレコム・パワードコム  約250万

 フュージョン・コミュニケーションズ    未公表 

 NTT−ME(※)           約10万 

 ぷららネットワークス(※)       約10万 

(注)人数は、※印が実際の契約者数。そのほかは、光ファイバーやADSLなどを契約していてIP電話を利用できる環境にある加入者数。

(09/17 06:20)

http://www.asahi.com/business/update/0917/043.html