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無償で公開されている基本ソフト（ＯＳ）のリナックスをパソコン用に改良、８月末に日本語版が販売されたばかりのＯＳ「リンドウズ」が１７日、パソコン展示会に出展され、注目を集めた。マイクロソフトの「ウィンドウズ」の５〜７割ほど安いのが特徴だ。
千葉・幕張メッセで１７日始まったパソコンや情報通信機器の展示会「ＷＰＣ ＥＸＰＯ ２００３」（２０日まで）で、リンドウズの日本語版を開発し、国内販売権を持つコンピューターネットワーク関連サービス会社のエッジが出展した。
リンドウズは、インターネット通信やメールソフトが入った通常仕様の製品で６８００円。リンドウズを搭載したデスクトップ型パソコンも８月末に発売され、本体は１万９８００円や２万９８００円と超低価格だ。
ワープロや表計算ソフトなどをネットを通じて低価格でダウンロードできる。エッジの伊地知晋一副社長は「初年度の国内販売は５０万本が目標」と言う。
現在、採用しているのは中小メーカーだが、国内外の大手メーカーにも、リンドウズを組み込んだパソコンを出すよう売り込み中だ。
ただ、今後の問題はソフトの増加。リンドウズ向けのソフトの本数はまだウィンドウズ対応に比べて圧倒的に少ない。国内の大手メーカーの間には、「ウィンドウズ用のソフトが使えないので、広く普及するのは難しい」（担当者）との見方が強い。
(09/17 22:43)