2003年09月17日(水) 19時14分

アクアライン大幅値下げを　１００万人署名運動開始へ−−２６日から　／千葉（毎日新聞）

　◇「８００円」求め−−君津地域４市民らで作る協議会
　木更津市と川崎市を結ぶ東京湾アクアラインの通行料金について、現行の普通車３０００円から８００円への大幅値下げを求め、地元市民や業界団体が２６日から「１００万人署名」運動を開始する。
　君津地域４市の市民や商工会議所、観光団体、運送業、タクシー団体などで作る「アクアライン８００円実現化１００万人署名活動推進協議会」（平井譲二会長）で、来年３月末までに１００万人署名を達成し、首相や国土交通相、衆参両院議長などに提出する予定。
　アクアラインは１兆４５００億円の巨費を投じて建設、９７年１２月に開通した。協議会によると、総延長１５キロの普通車の通行料３０００円は一般高速道路の同距離（６００円）や首都高（７００円）に比べ約５倍も高い。こうしたこともあり、７月の調査によると、通行台数は当初予想の３分１程度の１日１万３０００台にとどまっているという。
　協議会の試算によると、現在の普通車３０００円を８００円、大型車４９５０円を２０００円、特大車８２５０円を３０００円に引き下げると交通量は２・５倍に増え、地域への経済効果は年間３５０億円に達する見込みだという。
　協議会は２６日午後２時から木更津市民会館で、君津地域４市の市長も出席して署名活動開始式を行い、君津地域だけでなく、県内全域と対岸の東京都民、神奈川県民にも署名を呼び掛け、市民レベルの値下げ運動に発展させたいという。
　１１月２２日には同市民会館で活動の中間報告を行い、道路関係４公団民営化推進委員の一人で作家の猪瀬直樹さんを招き「アクアライン８００円実現に向けて」（仮題）の講演を予定している。
　高橋浩事務局長は「大幅な値下げになればアクアライン利用車が伸び、経済効果は大きい。湾岸を走る高速道の渋滞緩和や環境保全につながる」と話している。問い合わせは同事務局（電話０４３８・４１・３７７８）へ。【児玉賢二】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030917-00000001-mai-l12