2003年09月16日(火) 20時48分

生産履歴情報を消費者に　東京都が年内にも開始（共同通信）

　東京都は１６日、都内で販売される農畜産物や加工食品を対象に、農薬の使用状況や原材料、添加物などの生産、流通、消費に関する履歴情報を消費者に提供するシステムを年内にも整備することを決めた。
　１９日に学識者らでつくる協議会を設置して情報提供する項目など細部を検討。１２月以降、協力してもらう業者を募集する。消費者の「食の安全・安心」を確保するのが狙いで、自治体主導のこうした取り組みは珍しいという。
　都によると、農家や製造・流通会社などを協賛事業体としてデータベースに登録。連絡先と商品ごとに原材料、添加物、使用した農薬や肥料などの情報をインターネットで公開する。店頭の掲示や商品ラベルの記載の状況も分かるようにする。
　消費者はこれを基に直接問い合わせたり、業者のホームページにアクセスすれば、詳しい情報が得られる。
　関東などの９県にも呼び掛け、各県の農家や業者に情報公開の協力を働き掛けてもらう。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030916-00000221-kyodo-soci