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2003年09月16日(火) 23時48分

ビルろう城・爆発、別府容疑者とは朝日新聞

 「まじめな人。まさかあんな事件を起こすなんて」。別府昇容疑者を知る人は一様に口をそろえる。何が彼を犯行に駆り立てたのだろうか。

 軽急便に提出された履歴書によると、別府容疑者は大阪市内の中学校を卒業。建具会社に15年間勤めた後、運送会社など4社を転々としていた。

 昨年1月から約1年、勤めていた名古屋市港区の食品会社では配達業務を担当。男性社員は「仕事はきっちりまじめだった。テレビで名前が出た時、『まさか』と思った」と話す。一昨年1月まで勤めていた運送会社の社長(51)も「無断欠勤ゼロで有休もほとんど消化せず、まじめ一筋」と評する。

 市営住宅で別府容疑者の上の階に住む会社員の女性(52)は「まじめでとても潔癖性」と話す。

 1年ほど前、別府容疑者の妻がパートで働き始めたときは、妻から「貯金を食いつぶしたから私も働く」と聞いた。

 今年1月、別府容疑者は軽急便と委託契約を交わした。契約をすると、配達用のバンを買うことになっていて、同容疑者は経費込みで約105万円の車を購入。頭金60万円を払い、45万円を60回払いで返済している途中だった。

 実際には、3月末ごろから働き始め、6月までに支払われた委託運送料は月平均10万円程度。会社側は「支払いが遅れたことはない」としているが、4月ごろ別府容疑者と顔を合わせた同業の60代男性は、給料が安いと愚痴をこぼしていたのを覚えている。「100万円もうける人もあれば、5万円の人もいる。会社側が上手に配車してくれたらこんなことにならなかったのではないか」と推測した。

(09/16 22:58)

http://www.asahi.com/national/update/0916/023.html