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2003年09月16日(火) 21時21分

盗難通帳の引き出し、37億円余に急増 防止策強化へ朝日新聞

 盗難通帳から印鑑を偽造するなどの手口で銀行から不正に引き出された現金が、02年度に計37億円余りに達していたことが16日、全国銀行協会が初めて行ったアンケートで分かった。03年度も7月までで8億円余りにのぼっている。ピッキングなどの侵入犯罪の増加が原因とみられる。全銀協は、金融庁、警察庁との連絡会を近く設置するなどして不正引き出し防止策を強化する方針だ。

 アンケートは全銀協加盟の135行に実施。盗難通帳による引き出しは00年度が987件、20億2100万円、01年度が775件、16億2700万円だったが、02年度は1231件、37億3800万円に急増した。

 警察庁によると、02年の住宅侵入盗の認知件数は約19万件で前年比17%の大幅増で、留守宅から盗まれた通帳と印鑑を使われるほか、通帳に添付された印影から印鑑を偽造するケースも増え、被害が急増したらしい。

 印鑑と通帳だけで現金を引き出せる仕組みは本人確認が不十分との指摘もあり、被害者が銀行を提訴するケースも相次いでいる。全銀協は16日の理事会で、通帳に印影を残す方法の廃止などで被害防止策を強化していく方針を確認。連絡会のほか、全銀協内にも専門チームを設け、銀行間や行政との情報交換を密にしていく。

 一方、ヤミ金融業者の利用などが判明し、銀行口座の利用を停止したケースが02年4月〜03年7月に1104件、強制解約は1165件あった。今後も強制措置を含め口座の不正利用に対処していく方針を確認した。

(09/16 21:21)

http://www.asahi.com/national/update/0916/018.html