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2003年09月15日(月) 22時54分

ICカード、ゲーセンでも広がる 家族向け取り込み図る朝日新聞

 百円玉が欠かせないゲームセンターで、硬貨の代わりにICカードを使う「キャッシュレス」が広がってきた。業者は回収の手間や硬貨詰まりのトラブルがなくなり、利用客も両替や小銭が不要となる。ICカードは利用の限度額を設定することで、小遣いの使いすぎも防止できるため、各社は家族そろっての利用客取り込みにつなげたい考えだ。

 タカラアミューズメントと東芝エンジニアリングが開発した「ATOシステム」は文字通り、料金の後払いが最大の売りだ。利用客は入場時にATOカードを1枚、受け取る。カードをゲーム機の読み取り機にかざすたびに課金され、退場時にレジで一括してゲーム料金を精算する。

 千葉県や兵庫県など全国4店で導入済みで「きょうはいくら使うか、また今度いつ来るかわからない客にとっては、料金後払いが最適だ」と強調する。子ども用は1000円の上限を設定している。

 一方、料金先払い型の導入を進めるのはゲーム大手のセガ。ソニー系の電子マネー「Edy」のICカードが使えるゲーム機の種類を12月から増やして、一層の普及を図る。Edyは料金を前払いし、チャージ機でカードに電子マネーを充填(じゅうてん)する仕組みで、外食や小売業界にも広がっている。

 少子高齢化が進むなか、ゲームセンターは店舗の大型化を通じて経営の効率化やファミリー層、女性層の取り込みを図っている。02年度の業務用アミューズメント業界の市場規模は7600億円と6年ぶりに拡大に転じており、ICカードによるキャッシュレス化もこうした流れを加速させそうだ。(09/15 22:54)

http://www.asahi.com/business/update/0915/027.html