悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
若年失業やフリーター防止策に早めに手を打とうと、東京・渋谷の「ヤングハローワーク しぶや・しごと館」が１３日、中学生・高校生に「仕事探し」の模擬体験をしてもらう「スクールデー」を初めて実施したが、訪れた生徒はたった５人。若者の心をつかめなかったハローワークの担当者は「完敗です」と肩を落とした。スクールデーは年度内にあと６回開催予定で、予算は総額で約６００万円。次回までに実施方法を改めるという。
「スクールデー」は通常は休館となっている第２土曜日の午前１０時から午後４時までを無料開放し、生徒たちにパソコンで求人検索をしてもらったり、仕事を紹介するビデオを見てもらったりすることで、職業に対する意識を養うのが目的。
この日は開場前から新聞やテレビ取材のカメラが待ち受けたが、午前中に訪れた生徒はゼロ。一般向けの職業相談・紹介は行わないため、ガランとしたハローワーク内は静まり返ったまま。危機感を持った職員らが案内のビラを持って渋谷の街を回り、４人の生徒たちを連れてきた。夕方までに自主的に来たのは、１人だけだった。
事前にポスター約７万枚を製作、都内の全中学・高校にリーフレットも郵送した。それでも惨めな結果に終わったことに、ハローワーク渋谷の前田徳英職業相談部長は「完敗です。総合学習の授業で先生に引率してきてもらうなどの対策を考えたい」と話した。(09/13 21:40)