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吉岡町大久保の通称「産業道路」と呼ばれる県道前橋−伊香保線沿いに立つ、「マックスバリュ吉岡店」と、その約二キロ南にある「フレッセイ吉岡店」(本部・前橋市)。両店とも、午前零時を回っても煌々(こうこう)と明かりがともり、二十四時間営業を売りにしている。店内では若い夫婦や残業帰りのスーツ姿の男性が訪れ、果物や野菜に手を伸ばす。
先んじたのはマックスバリュ。昨年三月に二十四時間営業を始めた。同店の経営母体「イオン」(本社・千葉市)によると、全国の直営五十六店舗のうち五十四店舗が二十四時間営業で、「生活スタイルの変化に合わせ、サービスを追求した結果」と説明、深夜営業が同社のポリシーとなっている。
その八カ月後の昨年十一月、フレッセイが県内四十三店舗中初めて同店を二十四時間化した。「ニーズがあるため」と同様の説明するが、「お隣さん(マックスバリュ)を意識するところもある」とポツリ。あくまで「実験店舗」と言いながら、ほかに四店舗が午前零時まで営業時間を延長、深夜化を進めている。
こうした深夜激戦区の情勢をうかがうかのように、「サティ前橋店」も一月末から、「五階建ての大型店のため防犯管理上、当面この時刻が限界」という午後十一時まで営業時間を延ばし、「しみずスーパー」(営業本部・前橋市)前橋下小出店は七月、二十四時間化した。
ほかにも「イトーヨーカドー前橋店」や、「しみずスーパー」の数店、「とりせん」(本社・館林市)も営業時間を延長。軒並み深夜戦争に参戦している。
深夜営業になれば、人件費や光熱費、(ひとごとながら)採算は?
午後七時から午前零時に客入りのピークを迎え、食料品や飲料類が売れるというフレッセイ吉岡店は「深夜化した全五店舗を合計すると取れてます」。マックスバリュ吉岡店は「経営状況については、明らかにはできませんが…。経費はそれほどでも」。火付け役二店はまずまずの様子。
サティは「試験的な深夜化だったが、思わぬ売り上げで、採算ベースも当初予定以上」とニコリ。競合他社の主力が食品なのに対し、衣料品を強みにする同店。衣料品の売り上げが六割と食品を上回ることもあるといい、深夜化で新たな顧客、ニーズの開拓につながったという。
「実験的」と競合他社に引きずられている一面もありそうな深夜化。「大型化」を選んだスーパーの実情は次回に。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20030914/lcl_____gnm_____000.shtml