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2003年09月13日(土) 15時06分

本会議中継、CATVに編集認めず…岡山県議会読売新聞

 岡山県議会が、本会議の放送を希望する県内のケーブルテレビ(CATV)局に対し、内容を編集すれば放映を認めないと伝え、一部の局が放映を取りやめていることが13日、わかった。

 一般質問も含め、すべて放映しなければありのまま伝わらず、県議の間に不公平が生じるというのが理由だが、局関係者や識者は「局側にニュースの価値判断を認めないのは行き過ぎ」と強く反発。

 全国では東京、愛媛など7都県議会がCATV中継されているが、編集を制限している議会はなく、報道のあり方を巡って論議を呼びそうだ。

 県内にはCATVが16局あり、今年の3月議会前に全局が本会議の中継を議会側に要望。議会運営委員会は大筋で合意したが、放映に際しては、生中継、録画中継ともにすべての内容を流すよう要請。「編集の仕方で印象が変わる」「放送前にチェックしたい」との意見で、同月議会から、議会の開会と閉会(各約1時間)と代表質問(2日間で計約5時間)を無編集で放映し始めた。

 その後、局側は一般質問の放映も希望。各局は▽それぞれの局の放送エリアの県議を中心に流す▽1日分を1—3時間に編集して放映する——などの方式を提案したが、同委は「取材なしの編集は認められない」と拒否。

 最終的に11局が9月議会から無編集で一般質問(4日間で計約20時間)を放映することを了承したものの、4局は本会議の中継自体を取りやめ、1局は一般質問の放映を除いて放送することにした。

 千田博通・議運委員長は「CATV局はふだん県政を取材しておらず、編集して放映することに不安がある。編集するなら取材方針を示す必要がある」とし、県議の1人は「複数の若手議員が同じ選挙区のライバルを意識してか、『質問の放映時間は平等に』などと訴えた」としている。

 これに対し、CATV関係者は「局に編集の裁量を認めない県議会の方針には根拠がない。議会は同じような質問が多く、すべて放映できない。全部伝えたいならインターネットなど県の事業でやればいい」と反発。断念した局側は、議会をすべて放映すれば時間的に他の地域情報を発信できず、議会を視聴者に伝えられない状況になっている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030913-00000007-yom-soci