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2003年09月12日(金) 00時00分

市民病院で医療ミス2件 岐阜市が示談金支払う 東京新聞

 岐阜市民病院(伊藤隆夫院長)で、肺がんの男性患者の体内にガーゼを置き忘れる手術ミスがあり、残留したガーゼが原因と見られる肺炎を発症していたことが十一日、分かった。同市は今年六月、男性に示談金百八十五万円を支払った。

 同病院によると、男性は六十歳代で、二〇〇〇年三月に肺がんの手術を受けた。いったん退院したが、昨年九月に肺炎を発症。同病院で気管支鏡検査をしたところ、気管支内にガーゼの繊維が見つかった。

 病院側は摘出手術をしたが、ガーゼが肺の組織を圧迫して肺炎を発症させた可能性が高く、同市が六月六日に示談金を支払った。

 また、同病院で昨年一月、狭心症の治療で二十代男性の右腕にカテーテルを刺す際、内出血した血液が神経を圧迫して腕にしびれや痛みを残すミスがあったとして、同市が七月三十日に示談金三百六十万円を支払ったことも明らかになった。

 同市では、病院企業会計での五百万円以下の賠償金の支払いについては市議会に報告する必要がないため、いずれの示談金支払いも明らかにされていなかった。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/gif/20030912/lcl_____gif_____008.shtml