2003年09月12日(金) 19時20分

和光食糧の米偽装表示　無断で実在の生産者名−−ラベルに印刷、米袋に張る　／福島（毎日新聞）

　◇メッセージまで記入
　郡山市の米穀販売会社「和光食糧」による県産米偽装表示事件で、同社が喜多方市の生産農家の名前を無断で印刷したラベルを米国産米を混ぜた米袋に張って出荷していたことが、１１日までの郡山署の調べで分かった。
　調べによると、和光食糧は米国産米を混ぜた米の袋に「原料玄米　福島県喜多方コシヒカリ１４年産１００％」と虚偽表示したラベルを張って販売していた。同社はこのラベルとは別に、実在する同市の農家の名前と「初期除草は１回だけにし、できるだけ有機肥料を使って皆さんに安心して食べていただけるよう努力しておいしいお米をつくりました」と有機、減農薬栽培米であるかのような生産者メッセージを記したラベルを作成し、米袋に張っていた。
　生産者名表示は、食品のトレーサビリティー（追跡可能性、履歴管理）の面から消費者の信頼を得る手段として活用されている。同署は、同社が表示を悪用し、出荷先や消費者を信用させようとしていたとみて調べている。【太田穣】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030912-00000007-mai-l07