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2003年09月12日(金) 15時00分

全農:はちみつラベルで虚偽表示毎日新聞


 全国農業協同組合連合会(全農)傘下のスーパーマーケット「エーコープ」が販売したはちみつが、日本の農協の技術指導を受けていないアルゼンチン産の原料を使っていたのに、「現地で生産指導を行った」と、ラベルに虚偽の記載をしていたことが分かった。製造元の全国転地養蜂農業協同組合(全蜂)は、農水省の指導に従ってラベルの表示を改めた。全農は一連の偽装表示問題を受け、今年1月にグループ内の商品20万点の品質表示を総点検したが、はちみつの虚偽表示は見落としていた。

 問題の商品は「エーコープ純粋はちみつ」と「エーコープピュアハチミツ」の2種で、「純粋」は国産と中国産、アルゼンチン産の原料を、「ピュア」は中国産とアルゼンチン産を混ぜて生産し、エーコープに出荷。エーコープは昨年、全国約1000店舗で計228トンを販売した。

 6月に農水省の検査で虚偽表示が判明し、同省が「不適切でまぎらわしい表示だ」と改善を指導した。全蜂は7月から生産指導の表現を削除した新ラベルに改めた。

 全蜂は毎年数回、中国に技術者を派遣して生産指導をしている。アルゼンチンに対しては、輸入を始めた77年当時は指導をしていたが、近年は指導していなかったという。全蜂は「表示が昔のままで、見直しをしていなかった。申し訳ない」と話している。一方、総点検で虚偽表示を発見できなかった全農は「確認が不十分だった」と話している。

 全農は、今年1月に「八女茶」の産地偽装表示で同省から業務停止命令を受けたほか、01年4月から今年7月までに大根や鶏肉、コメの偽装表示で計3回の業務改善命令を受けている。【早川健人】

[毎日新聞9月12日] ( 2003-09-12-15:00 )


http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030912k0000e040079000c.html