2003年09月11日(木) 23時49分

＜貸金業政治連盟＞国会議員８４人からパーティー券購入（毎日新聞）

　出資法の上限金利の引き上げを求めていた全国貸金業協会連合会の政治団体「全国貸金業政治連盟」が昨年、自民党財務金融部会のメンバーら国会議員計８４人からパーティー券９３２万円分を購入していたことが、政治資金収支報告書などで分かった。同連盟は「パーティーに出て議員と知り合いになり、苦しい業界の実態を知ってもらうため」と説明している。

　報告書によると、昨年１０月に同部会長に就任した塩崎恭久衆院議員は昨年３月と１２月にパーティー券計２０万円の購入、２月に支部長を務める政党支部に５万円の寄付を受けた。昨年１０月まで財務政務官を務めた同部会長代理の砂田圭佑衆院議員も２０万円分のパーティー券を買ってもらった。両議員の事務所は「省庁などへの働きかけは一切していない」としている。

　貸金業の上限金利は００年６月の出資法改正で、３年後の見直しを条件に年４０．００４％から２９．２％に引き下げられた。同連盟は「議員との接触を密にしたい。３４．６７５％に引き上げてほしい」と話している。【澤圭一郎、宍戸護】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030912-00000097-mai-soci