2003年09月11日(木) 00時00分

県警　「携帯から１１０番」に新兵器（朝日新聞・）

　携帯電話から１１０番通報したとき、通報者の電話番号を県警通信指令課のモニターに表示させるシステムの運用が８月から全面的に始まっている。携帯電話による通報の場合、電波の状態が悪くて、警察が番号を確認する前に切れてしまうことがある。かけ直しできないため、発生現場の確認ができないことがあった。

　新システムでは、モニターに県の「西部」「東部」など発信エリアが表示される。「番号非通知」でかけたときでも、同課が「人の生命、身体などに対する危険が切迫している」などと判断した場合は、番号と発信エリアが表示される。

　同課によると、８月中に携帯電話からの通報は８６８２件あった。このうち、「非通知」で通報してきて、番号を表示させたのは２１件だった。

　１〜８月の通報件数は約１１万件。そのうち携帯電話による通報が約６万６千件と６割を占める。９６年は全体の２割で、携帯電話による通報は年々増えている。

　一方で同課は、いたずら電話の防止策としての期待も込める。今年に入って、「重大な交通事故」と偽った通報が３件あった。いずれも携帯電話からだった。

　「暴走族が携帯電話なら番号を知られないと思って、暴走しながら『捕まえられるもんならやってみろ』と挑発の通報をしてくることもあった。今後はそうはいかない」と同課は話す。

（9/11）

http://mytown.asahi.com/gunma/news02.asp?kiji=3054