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2003年09月11日(木) 00時00分

パソコンなど入札 仕様特定メーカーと一致朝日新聞・

青森市教委リース契約 指摘受け変更

 青森市の市立小学校へのパソコン導入事業をめぐり、市教委が機器発注の入札前に指名業者約10社に希望の仕様として示した内容が、特定の大手メーカーの製品の仕様とほぼ完全に一致していたことが10日、分かった。市教委は一部業者の指摘を受け、「誤解を招く」として19日の入札を前に仕様書を変更した。10年度から小学校に導入したパソコンはこのメーカーの機種ばかり。市教委は「このメーカーのカタログを参考に仕様書を作ってしまった」と認めている。

 19日の入札は、リース契約予定のパソコン18台と関連機器のサーバー1台などが対象。8月27日、入札参加資格を持つ指名業者約10社に仕様書を配った。

 朝日新聞が入手した仕様書によると、たとえばパソコンの大きさをミリ単位まで細かく指定してあり、外観や中央演算処理装置(CPU)、ハードディスク容量も詳しく記されている。その上で「同等またはそれ以上の品質を有する製品」とも記してはいるものの、パソコンもサーバーも特定大手メーカーの機種と仕様が一致していた。
別のメーカーの担当者は「各メーカーとも似た性能の機種をそろえているが、外寸まで指定されると特定メーカーの機種だと判断できてしまう」と不満を漏らす。

 市教委は、こうした問題点を一部業者から指摘され、8日に仕様書の変更を各業者に通知した。市教委の塩崎章悦教育次長は「大手メーカーのカタログを参考に仕様書を作成したため、同じ性能になってしまい、誤解を招く形になった。外寸などは少しぐらい仕様書と異なっても業者側と相談する予定だった。特定業者との談合などはない」と話した。

 また、この大手メーカーの広報担当者は「自社製品と非常に似ている」と話している。

 市教委は00年度から小学校でのパソコン整備事業を進めており、これまでに48校に計約760台のパソコンとサーバーを導入した。いずれも今回問題となった大手メーカー製だ。塩崎次長は「使いやすい機種を求めた結果だと思うが、過去のことは分からない」などと話している。
(9/11)

http://mytown.asahi.com/aomori/news02.asp?kiji=5166