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2003年09月11日(木) 00時00分

学校PC、メーカー特定が恒常的?東奥日報

 青森市が十九日に予定している小学校のパソコンリースに関する指名競争入札で、市教委が入札参加業者に提示した仕様書が特定メーカーの機種に限定され、他のメーカーには不利な条件が示されていたことが分かった。「公平な競争原理に反する」との青森市議の指摘を受けて、市教委は十日までに、異例の変更仕様書を出した。市教委は「記載上のミス。メーカーを特定するつもりはなかった」と弁明しているが、市内小中学校のパソコンはそれぞれ特定メーカーが独占していることから、「メーカー特定が恒常化しているのではないか」との指摘もある。

 この問題は、赤木長義議員(公明)が十一日開かれる経済文教常任委員会で質問する。

 関係者によると、市教委が八月下旬、浦町小のパソコン十七台のリース契約に関して、入札参加業者十一社に物品の規格などを記した仕様書を通知した。

 仕様書にはパソコンの寸法、付加機能などが細かく規定され、特定メーカーの特定機種に限定されたものとなっていた。

 関係者から情報を受けた丸野達夫議員(自民)が、市教委に問いただしたところ、市教委は仕様書の不備を認め八日、入札参加業者に対し、仕様書の内容を大幅に変更した仕様書を通知した。入札予定日は変更しなかった。

 市教委の塩崎章悦教育次長は本紙の取材に対し、特定メーカーのカタログを仕様書にそのまま使い、さらに予定価格も特定メーカーのカタログから積算したことを認めながらも、「これまで使っていたメーカーと同程度のレベルのものを求めたつもりだった。メーカーを特定する意図はない。表記が軽率だった」と話している。

 市内小学校は大手パソコンメーカー、中学校は他のメーカーで占められている。一部関係者からは「メーカー特定が恒常的に行われているのでは」との指摘もあるが、市教委は否定している。

 仕様書の大幅な変更について県出納局経理課は「あまり例がない。変更するとしたら入札を最初からやり直すのが普通。一般論として入札で物品の種類を限定するのは、入札の競争性、公平性確保の面から好ましくない」と話している。

http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2003/0911/nto0911_9.html