2003年09月11日(木) 00時00分

強引な訪問販売ご注意 お年寄りの被害相次ぐ （中日新聞）

　独り暮らしのお年寄りが、強引な訪問販売で高額な床下換気扇を取り付けられたり、シロアリ駆除用の床下乾燥剤を売りつけられたりする被害が県内で相次いでいる。県消費生活センターは安易に契約しないよう注意を呼び掛けている。

　「家の外壁に穴があいている」などと業者が接近。手軽な修理を終えた後、独居や留守番でお年寄りが一人と分かると態度をひょう変させ、床下換気扇の取り付けなど高額の契約を強引に結ばせる手口。

　床下換気扇は平均百十五万円。同センターには四月からの四カ月間で二十九件の相談があった。床下乾燥剤は平均四十六万円で、相談は前年同期比十七件増の二十四件。被害者は七十歳代を中心に六十歳以上が大部分を占める。

　岐阜市や名古屋市の特定の業者が販売員を派遣。玄関に鍵をかけて断っても裏口から勝手に入り込まれ、床下をのぞかれる悪質なケースもある。被害は主に大垣市、養老町、神戸町など西濃地域に集中している。

　契約書面を受け取ってから八日以内ならクーリングオフにより解約でき、消費者契約法による取り消しも可能。契約してしまった場合は早急に市町村の相談窓口に相談するよう呼び掛けている。

　　（小沢　伸介）

http://www.chunichi.co.jp/00/gif/20030911/lcl_____gif_____000.shtml