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2003年09月10日(水) 21時19分

腸管洗浄剤で副作用、6人死亡 厚労省が注意促す朝日新聞

 大腸内視鏡検査や大腸の手術前に使われる腸管洗浄剤「ニフレック」などの服用で腸管に穴が開いたり、腸閉塞(へいそく)の副作用を起こしたりして11年間に6人が死亡したことがわかり、厚生労働省は10日、「味の素ファルマ」(東京都中央区)など製造元の製薬会社5社に対し、医師や医療機関に飲み方や経過観察の注意を促す「緊急安全性情報」を出すよう指示した。

 同薬剤は年間165万人が使用、検査や手術の数時間前や前日に粉末を2リットルの水に溶かして2時間かけて飲む。

 同省への報告によると、副作用を起こしたのは発売された92年以降、18人。このうち、腹痛をがまんして飲んだ80代の男性がS状結腸が裂けて8日後に亡くなるなど70、80代の6人が死亡した。腫瘍(しゅよう)や閉塞で狭くなった腸管に服用で圧力がかかり穴が開くなどしたため、とみられる。

 同省は製薬会社に対して、腸閉塞の疑いがある患者には投与を禁止し、排便後も腹痛を訴えた場合は腸管に穴が開く穿孔(せんこう)などを疑って検査するよう医師に求める注意事項を添付文書に追加するよう指示した。

 特に高齢者は服用前に排便状況を確認したり、服用時間を3時間にすることなどが必要だとしている。検査や手術前に自宅で服用する患者も多いため、患者向けの注意点をまとめた説明文書も作成される。(09/10 21:19)

http://www.asahi.com/national/update/0910/025.html