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2003年09月10日(水) 00時00分

慎太郎ドン・キホーテ論争泥沼化で大混乱都保険局と区、慎太郎と厚労省の板挟みZAKZAK

 ディスカウントストア「ドン・キホーテ」が、都内でテレビ電話を通して医薬品の無料提供している問題で、東京都と厚生労働省のバトルが泥沼化してきた。「薬事法違反」とする坂口厚労相と、「どこが悪い」との石原都知事の見解が正面衝突。実質的な指導権限を持つ区は、“ドン”に挟まれ苦しんでいる。

 同社は先月1日からテレビ電話を通じた医薬品の販売を開始。1カ月で600万円を売り上げた。だが、都と厚労省が「薬事法違反」と指摘し、今月から無料提供に変更。9日朝までに67人が提供を受けたという。

 「テレビ電話を使った医療も認められているのにおかしい。夜中に困っているお客さまを見放すことはできない」(ド社の安田隆夫社長)、「無料提供でも薬事法規制の対象」(厚労省)と対立を深める両者に割って入ったのが石原都知事。

 5日の会見で「どこが悪いんだ。大いに奨励する」と、ドンキ側を強力援護。「厚労省の役人がいかに遅れてバカかっていう証拠」と吼えた。

 これに慌てたのが、7月末、ドンキ側に厚労省と同様の見解を伝えていた都健康局。“ツルの一声”で、合法とみなす法解釈の検討に入った。さらに、立ち入り調査を行う保健所を管轄する区も混乱。江戸川区は5日夜、予定していた立ち入り調査を延期している。

 一方、坂口厚労相は9日になって、「(ドンキ側の)宣伝の片棒を担ぐような話は、もうやめですね」と論戦からの撤退を表明したが、厚労省側は「我々が区を直接指導する」と一段と姿勢を硬直化。

 双方の応援団からは、それぞれ「特定の営業活動の援助か」「既得権益の擁護か」との声も聞かれ、落とし所はまだ見えそうにない状況だ。

ZAKZAK 2003/09/10

http://www.zakzak.co.jp/society/top/t-2003_09/1t2003091004.html