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2003年09月10日(水) 09時09分

ディーゼル排ガス規制、千葉が離脱読売新聞

 東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県で来月1日から同時に始める予定だったディーゼル車の排ガス規制から、千葉県が事実上、離脱する見通しとなった。

 千葉県議会最大会派の自民党が9日、県ディーゼル車排ガス規制条例の罰則規定の適用を2005年3月まで延期する方針を固めたためだ。10日の議員総会で正式決定し、条例改正案を9月県議会に提出する。

 規制は石原都知事が提唱し、首都圏広域行政の先駆けとして、スタートする予定だったが、同県の“脱落”で規制の実効性に早くも疑問符がつくことになった。

 各都県の条例は、首都圏の大気汚染の改善が目的で、〈1〉原則として、最初の登録時から7年を超え、基準値をクリアできない車の走行を禁止する〈2〉運行禁止命令に従わない場合50万円以下の罰金——などと定めている。

 排ガス浄化装置を取り付けるには、トラック1台あたり数十万円から100万円前後かかる。千葉県トラック協会の加盟社1705社を見ても、トラック約4万台のうち、装置の装着が済んでいるのは約22・3%にとどまっている。9日、自民党県議有志の研究会で、県トラック協会などの要望をもとに「県の装置購入への補助が不十分である以上、罰則適用は遅らせるべきだ」(自民党県議)などとして延期が適当と判断した。

 各都県では、規制導入を目前に控え、対象車両への排ガス浄化装置装着を懸命に呼びかけてきた。しかし、装着が最も進んでいる東京都でも、10月の規制開始時点で、規制対象車の2割(推計)が“違反車両”となる見通しで、各都県は装着の徹底策に頭を悩ませていた。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030910-00000001-yom-soci