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2003年09月09日(火) 08時53分

音楽業界、個人のファイル交換ユーザーを一斉提訴ZDNet

 全米レコード協会(RIAA)は9月8日、ファイル交換を行っていたとされる人物を相手取って261件の訴訟を起こしたことを明らかにした。被告となったユーザーは「途方もない」著作権侵害を行っていたと主張、被害額は数百万ドルに上る可能性があるとしている。

 今回の訴訟は、これまでKazaaやNapsterなどの音楽交換サービスを標的としてきた音楽業界の戦いが転換点を迎えたことを示すものだ。この日の提訴は最初の一陣であり、今後数カ月で「さらに数千件」の訴訟を起こす可能性があるとRIAAは話している。

 今回の訴訟は、著作権法を盾に個人のインターネットユーザーが大量に訴えられた初のケースとなる。これまでに、海賊サーバやサイトの運営者が散発的に訴えられたことはあっても、広く普及している行為に対して普通のコンピュータユーザーが責任問題に直面したことはなかった。

 著作権法の下、違反した者は1件当たり最大15万ドルの支払いを命じられる可能性があり、今回の訴訟の一部被告は多大なダメージを被る可能性もある。RIAAによると、8日訴えられた人物の大半はファイル交換ネットワーク経由で1000曲以上を交換していたという。

 ただ、今回提訴された中で、実際の審理に持ち込まれるケースはごくわずかになると見られる。RIAAが4月に学生4人を相手取って起こした著作権侵害訴訟では、各被告とも早々と和解に応じ、1万2000〜1万7000ドルの損害賠償を支払うことに同意している。今回の被告も多くは和解に応じる公算が高い。(ZDNet)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030909-00000007-zdn-sci