2003年09月09日(火) 00時00分

ゴルフボール怖い…２３年間わたり被害と訴え（ZAKZAK）

　松山市のゴルフ練習場近くに住む６世帯７人が８日、飛び出したボールで屋根やガラスが壊れたなどとして、練習場経営会社にボールを飛び出させないための予防措置や１人当たり２０万円の慰謝料などを求める訴訟を松山地裁に起こした。

　原告の中には約２３年間にわたって、ゴルフボールの恐怖に耐えてきた人もいるという。

　訴状や原告の主張によると、練習場は１９７３年に建設され、年中無休で営業。原告らは８０年以降、近隣に引っ越した。練習場の三方にネットはあるが天井部分にネットがないため、年に１００球以上のボールが飛び出し、うち月に１−２球が原告の家を直撃してきた。

　今年３月には、飛び出したボールが２軒の戸袋とガラス戸に次々当たり、別の家の庭に落ちた。原告の１人は不安神経症にかかったという。

　練習場側は訴状に先立つ調停で「飛び出すのは年に１０−２０球程度。高圧線があり、現在２５メートルのネットは高くできない」と主張していた。

ZAKZAK 2003/09/09

http://www.zakzak.co.jp/society/top/t-2003_09/1t2003090911.html