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2003年09月08日(月) 19時32分

「本みりん」に抗酸化作用 宝酒造の研究グループが実証京都新聞

 日本の伝統的な醸造調味料の本みりんに、活性酸素を抑制する抗酸化作用があることを本みりんのトップメーカー、宝酒造(京都市下京区)の研究グループが実証した。9日から東京都で開かれる日本醸造学会で発表する。
 活性酸素は、食品の品質劣化を招くほか、人間の体内ではたんぱく質などを酸化し傷付け、がんや脳卒中など生活習慣病の要因とされる。活性酸素の働きを抑える抗酸化作用のある食品成分には赤ワイン内のポリフェノールやオレンジジュース内のビタミンCが知られる。
 同社が抗酸化力の測定法として使われる「DPPHラジカル消去活性」を指標に検証した結果、本みりんの抗酸化力はオレンジジュースの半分程度だった一方、醸造なしで糖類などを調合したみりん風調味料に比べて4倍以上あった。イワシをみりん干しにしても、本みりんを使った方がみりん風調味料より酸化を抑え、風味を長く保った。
 本みりんを熱してアルコール分を飛ばした「煮きりみりん」の効果も調べた。9人に7日間毎日60ミリリットルの煮きりみりんを飲んでもらい、尿を分析したところ、体内のDNA損傷が減り、人での抗酸化作用を確かめられた。
 宝酒造は「本みりんの抗酸化物質は醸造過程の糖化・熟成中に生成されるのでは。本みりんはもち米など自然の素材を原料にしており、体によいのは確か」としている。(京都新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030908-00000048-kyt-l26