2003年09月08日(月) 23時05分

＜ヤミ金融＞法定利息の約１６０倍金利要求で家宅捜索　福岡県警（毎日新聞）

　カード販売を装ったヤミ金融で法定利息の約１６０倍の金利を要求したとして、福岡県警は８日、福岡市早良区城西３の貸金業「セルオンショップファイン」事務所など７カ所を出資法違反（高金利要求）の疑いなどで家宅捜索した。同容疑で経営者ら男女４人の行方を追っている。高金利要求罪は、通称ヤミ金融対策法の一つとして改正された出資法で新設され、今月１日の施行後、同容疑での摘発は全国で初めて。

　調べでは、同社の取り立て男は９月２日、３万円を貸していた同市中央区の男性（７５）宅を訪れ、男性の妻（６５）に対し「延滞料や利子で十数万円になる。明日用意しとけ」と、法定利息の約１６０倍にあたる利息７万円を要求した疑い。また、同社は２月中旬〜７月下旬、県知事の登録を受けずに男性に二十数回融資し、法定利息の約２２倍に当たる約１５万円の利息を受け取った疑い。

　摘発逃れのため、男性には携帯電話のプリペイドカードを渡し、紹介した近くの金券ショップで換金させる形で融資金を渡していた。同社と金券ショップは、改正法施行直前の８月末に閉店している。【井本義親】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030909-00000107-mai-soci