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警視庁公安部は８日、オウム真理教（アーレフに改称）の元信徒で墓石販売会社「乾照」経営の石谷■■■（４５）＝宇都宮市駒生町＝と、元信徒の同社取締役斎藤譲一（４２）＝栃木県矢板市川崎反町＝ら３容疑者を有印私文書偽造・同行使の疑いで逮捕した。
ほかに逮捕されたのは栃木県小山市に住むコンピューターソフト会社役員中曽根路子容疑者（３６）。調べでは、石谷容疑者らは０１年５月、中曽根容疑者の知人の男性会社員（４４）の戸籍謄本を取得するため、印鑑を作るなどして無断で男性の委任状を作成、これを岩手県内の役場に郵送して謄本を受け取った疑い。
戸籍謄本をもとに家系図を作り、墓石販売に利用する目的だったとみられる。石谷容疑者は容疑を認め、ほかの２人は否認しているという。
公安部によると、石谷容疑者は易者などを経て９２年に教団に入り、信徒らの情報収集や脱会者の連れ戻しを担当していた「諜報（ちょうほう）省」の一員になった。９５年６月に脱会し、現在アーレフの信徒名簿にはない。
「乾照」は宇都宮市にあり、９６年７月に法人登記された。社内の道場には、教団前代表・松本智津夫（麻原彰晃）被告（４８）の写真が掲げられているという。(09/08 18:50)