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だが、当てが外れた商品もあり売れ行きはトラ柄のようにまだら模様。「左うちわなのは、ロゴなどの使用料が続々入るタイガースだけ」とのやっかみも聞こえるが、「不況下で騒げる数少ない祭り。１０月の日本シリーズがヤマ場」（飲料メーカー幹部）と、各社は早くもリーグ優勝後に商機を見いだそうとしている。
同球団によると、ロゴや球団旗デザインの使用許諾料は売上高の４％、星野仙一監督や選手、球団マスコットだと８％に上る。デフレでもともと利益が少ないだけに「物によっては利益も出ないが、参加自体に意義がある」（電機メーカー）。
三菱自動車工業は、初の特定球団仕様として軽乗用車を約２００台限定で発売。側面に球団名を英字表記し、扉を開けると応援歌「六甲おろし」のメロディーが流れる。「日本シリーズに向けて集中的に販売し、記憶に残る１台にしたい」
ＩＮＡＸ（愛知県常滑市）は、ふたにロゴやユニホームの縦じま模様を描いた温水洗浄便座で勝負をかける。従来機種より１万−２万円高いが、既に約六百台を受注。中日ドラゴンズのおひざ元だが、ＩＮＡＸも中日をはじめ特定球団のデザイン商品は一度も出したことがない。「阪神は全国に熱心なファンがいるメジャーな球団。優勝の余韻があるうちに売りたい」（広報室）と計３０００−４０００台の販売を目指す。
半面、苦戦気味の商品も。自動車のヘッドランプの中に球団ロゴが見える小糸製作所のハロゲンバルブは「スタートは良かったが、１万個を売り切るのは大変」（広報課）という。
ZAKZAK 2003/09/08