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2003年09月08日(月) 15時08分

日比谷・松本楼の恒例10円カレー、今年は100円に読売新聞

 「10円カレー」値上げ!?——。東京・日比谷公園の老舗レストラン「日比谷松本楼」が毎年9月25日に行っているチャリティーセール「10円カレー」。今年は、日比谷公園とともに誕生した松本楼が100年を迎えることを記念して、料金を10円から100円に引き上げ、売上金全額を園内に桜を植樹する費用として寄付することになった。

 アメリカのライト兄弟が人類初の動力飛行に成功した1903年、都市計画のひとつとして整備された日比谷公園。ヨーロッパにならった形で、公園内のレストランとして造られたのが松本楼だった。

 関東大震災では店が倒壊、戦中戦後は軍やGHQに接収されたこともあったが、71年に最も大きなダメージを受けた。沖縄返還闘争デモの巻き添えで焼き打ちに遭い、全焼してしまったのだ。再開にこぎ着けたのは、2年後の9月25日で、「全国からの励ましにお礼をしたい」と「10円カレー」を始めた。

 この日だけは、現在定価700円のカレーが10円になるとはいえ、実際に客が募金箱に入れていく金額はほとんどが10円を上回る。中には、1万円札を入れていく人もおり、平均すると1人180円前後。これまでも収益金は、慈善団体に全額寄付してきたが、今年は「日比谷公園には桜が少ないので、店からの寄付も加えて都の植樹事業に贈ることにした」(松本楼)。植樹されるしだれ桜は1株、約50万円の予定で、園内の雲形池のほとりに10月中旬ごろ植樹する。

 小坂哲瑯社長(71)は、「100円にするのは今年限り。来年からは10円に戻す。公園を訪れた人に喜んでもらえるような名木に育てたい」と話している。

 25日午前11時から行う予定の「1年限定の100円カレー」は先着1500人までだが、「ダブル100年」を記念し、カレーを食べた客には定価500円のレトルトカレーも配布する。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030908-00000305-yom-soci