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米国産の輸入古米を混ぜたコメを会津産コシヒカリと偽って販売したとして、福島県警郡山署は８日、郡山市菜根３丁目、米穀小売会社「和光食糧」（増子澄子社長）の前社長増子英明（５２）と前営業課長橋本英雄（５５）の両容疑者を不正競争防止法違反（虚偽表示）の疑いで逮捕し、事務所などの家宅捜索を始めた。
調べによると、増子容疑者らは今年１月から２月にかけて、部下に指示して東京都内の業者から仕入れた米国産の輸入古米を国産米と混ぜ、計約２．２５トンを会津産の「福島県喜多方コシヒカリ１４年産１００％」と偽って、福島県内と東京都内の計２業者に販売していた疑い。
２月初め、福島県内の消費者から小売店を経由して仙台食糧事務所福島事務所に「会津産にしてはまずい」という指摘があった。調べたところ、長粒米が混入していたことから、同県が立ち入り調査し同月、同社にＪＡＳ法に基づく改善を指導していた。
郡山署は３月、同社を家宅捜索しコメを押収。ＤＮＡ鑑定した結果、米国産米の混入が判明した。品質の劣る輸入米の混入割合が、半分以上に及ぶ袋もあった。
前社長は県の調べに対し、「スーパー特売品としての納入価格が採算割れするのを避けるため、安い米国産米を混入した」とする一方、「営業課長が指示をして従業員がやった。自分は知らなかった」と直接の関与は否定していた。(09/08 11:36)