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2003年09月07日(日) 01時23分

先生、疲れていない? 日教組がHPでストレスチェック朝日新聞

 先生、ストレス大丈夫? 精神性疾患で休職する教師の増加を受け、日本教職員組合は今月から、組合員専用ホームページ(HP)に精神状態を自己診断できるコーナーを作った。一人で悩んで休職に至る前に早期治療を促す。日教組は「プライバシーも守られるので安心して利用してほしい」と呼びかけている。

 設問や診断は、教師の治療経験が豊富な心療内科医が作った。「泣きたい気持ちになる」「将来に希望がある」「イライラする」「充実している」「自分が死んだほうが他の者が楽だと思う」……。精神状態を尋ねる20問の設問が並ぶ。

 それぞれにつき「ほとんどない(思わない)」「ときどき」「かなり」「いつも」の四つの選択肢から選ぶ。選択肢ごとに1〜4点の配点が決まっており、20問の合計点(20〜80点)が出る。合計点を7段階に分け、診断結果が表示される。

 楽観的で前向きな回答だと点は低くなるが、最も低い20〜25点に対する診断では「躁(そう)状態の可能性」などが指摘される。正常範囲とされるのは26〜45点。

 46点以上は鬱(うつ)状態などの可能性があるという。「薬による治療が必要」「すぐに専門医を受診して下さい」。助言は具体的で、最も重い鬱状態を示す61点以上では「入院が必要となる可能性がある」と診断される。

 文部科学省の調査によると、精神性疾患で休職した公立小中学校、高校などの教師は95年度に1240人だったのが、01年度は2倍以上の2503人になった。教師全体の0.27%だ。多くの都道府県で教育委員会が電話相談窓口などを設けているが、教師には「相談内容が人事などに反映されるのでは」といった不安が根強い。

 日教組は「無理や我慢を重ねて一人で悩む教師は増えているが、安心して助言を受けられる場が少ない。当面は組合員専用だが、利用状況などをみて一般公開も検討したい」と話している。

(09/07 01:23)

http://www.asahi.com/national/update/0907/002.html