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2003年09月06日(土) 19時12分

越谷・分べんミス 病院側に440万円の賠償命令−−地裁判決 /埼玉毎日新聞

 入院先の病院で双子の1人が胎内死亡、もう1人も障害が残ったとして、東京都足立区の女性(34)らが越谷市内の病院と理事長に慰謝料など約1億4300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が5日、さいたま地裁で言い渡された。小林正明裁判長は「患者の期待に沿った治療が要求されている。被告は精神的苦痛を慰謝する不法行為責任がある」として、病院側に計約440万円の支払いを命じた。
 判決によると、女性は94年8月、早産の危険から同病院に入院。同9月8日夕、1人の心音しか聞こえず、同日夜に帝王切開でべん出したが、1人は死亡、1人は後遺障害が残った。女性らは、胎児間に不均衡に血液が流れる「双胎間輸血症候群」の疑いがあったのに、胎児の健康状態を監視すべき注意義務違反を怠り、早期べん出の機会を逸したなどと主張した。
 小林裁判長は、健康状態の監視が不十分だった分べん管理義務違反は認めたが、死亡、後遺障害との間に因果関係は認められないなどと判断した。
 病院側代理人は「こちらに落ち度があるとは全く思えない。賠償額も判決を精査しないと分からない」と話している。女性側代理人は「判決内容は不満だが、今後については原告と検討したい」と話している。【小原綾子】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030906-00000003-mai-l11