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2003年09月06日(土) 15時05分

安くてうまい!築地で“すし戦争”…終夜、回転が参入読売新聞

 日本最大の魚市場、東京・築地に24時間営業の店や回転ずし店などが相次いで開店、「安くてうまい」すしの激戦区になっている。その背景には、古くからの卸売店の閉店など不況の影響がある。

 平日の夜7時過ぎ。築地市場に隣接する商店街がほぼシャッターを下ろしている中で、背広姿の会社員たちでにぎわっていたのが、「すしざんまい本館」。2001年4月に築地初めての24時間営業年中無休の店として開店した。

 築地の卸売会社の経営で、1貫98円からの安さと、自社で仕入れる本マグロが自慢。銀座からタクシーでワンメーターと近いこともあり、深夜はホステスや酔客が多い。木村清社長(51)は、「築地と言えば、魚。ブランド力は大きい」と、地の利を語る。

 この後、「すしざんまい」は、回転ずしを含め、今年7月までに計4店を築地かいわいに出店。いけす料理店などを経営する「魚家(さかなや)」もこの1年の間に、「すし鮮」の店名で4つの店を開いた。1貫50円からという回転ずし並みの価格で勝負する。

 特に、市場に隣接する「場外市場」と言われる一帯には、向かい合わせや隣り合わせですし店が乱立する有り様。当然競争も激しくなり、昨年末にオープンした「鮨処つきじや」が、特上ずしの半額セールで客を呼び込み、周辺でも今年4月に開店した「勝どき寿司大別館」は、10貫3500円の「おまかせにぎり」に、大トロでもアワビでも好きなネタを1貫プレゼントするなど工夫を凝らしている。

 ただ、この地域に次々に新しいすし屋が開店した背景には、古くからの卸売店の相次ぐ閉店がある。築地市場の移転問題に加えて、長引く景気の低迷などで、市場周辺の商店も厳しい。かつて400店あった築地場外市場商店街振興組合の加盟店も今では300ほどで、次々空き店舗が出ている。

 同組合の鈴木章夫・副理事長は、「築地はこれまで食のプロが来る街だったが、主婦やサラリーマン、観光客らを呼び込んでくれ、客層を広げるのに一役買っている」と期待を寄せる。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030906-00000506-yom-soci