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2003年09月06日(土) 00時00分

環境ホルモン、県内2河川から検出 環境政策課『人体に影響なし』 東京新聞

 県環境政策課は五日、二〇〇二年度に県内九市町で行った環境ホルモンの調査結果を発表した。市川市の真間川と沼南町の大津川で、魚類のホルモン作用を乱して「メス化」を進める環境ホルモン「ノニルフェノール」が、環境省の示す基準値を超えて検出された。

 同課は「人体への影響はないが、関係市町村と連携し、流域の事業所に排出を抑えるよう指導するなど対策を進めたい」としている。

 調査結果によると、真間川の三戸前橋付近で水一リットルあたり一・一マイクログラム、大津川の上沼橋付近で同〇・八マイクログラムのノニルフェノールをそれぞれ検出。環境省は生態系に影響しないと推測される濃度(予測無影響濃度)を同〇・六〇八マイクログラムとしており、両河川とも上回った。

 ノニルフェノールは工業用洗剤などに含まれる。環境省の調査で魚類への影響が確認される一方で、ほ乳類には影響しないとされることから、同課は人体への影響は考えにくいと説明している。

 このほか、調査を行った九市町のすべてで大気や水などから、環境ホルモンの疑いがある複数の別の物質も検出された。しかし、濃度はおおむね従来の国や県の調査の範囲内だった。

 調査は一九九九年度から毎年、場所を変えて行っており、二〇〇一年度の調査では松戸市の河川で予測無影響濃度を超えるノニルフェノールが検出された。 (加藤 裕治)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/cba/20030906/lcl_____cba_____001.shtml