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2003年09月05日(金) 00時00分

住基カード宮崎市は申請ラッシュ一時の混乱は収まったものの、窓口には今でも多くの市民が訪れている=宮崎市役所で朝日新聞・


  住民基本台帳ネットワークの本格稼働から10日余りが過ぎた。県内で唯一、住基カードに独自機能を付加した宮崎市では、予想を大幅に上回る市民が申請している。窓口の当初の混乱はほぼ収束したものの、郵送を含めて、申請は当分衰える気配はなさそうだ。

  同市市民課によると、4日までに窓口や郵便で申請したのは4630人。開始3日目の27日には264人が窓口に殺到し、窓口業務が混乱。交付まで2時間以上かかるケースもあったという。釘村俊己・同課長は「稼働前には問い合わせが数件しかなかった。むしろ、申請者がいるのだろうかと心配していたのに」と驚く。

  その多くが、市が25日付で印鑑証明登録者(約18万4千人)に郵送した文書を見て、申請に出向いたようだ。5年後には印鑑登録証を住基カードに切り替えることになっている。窓口担当の職員は「登録証があれば無料で切り替えられるという手軽さもあるが、今すぐ申請しなければならないものでもない」と話す。

  市から郵送された申請書を手に申請に訪れた女性(72)は「市役所から封筒が来たから、忘れないうちにと思って急いで来た」。また、ある男性(75)は「郵送してきた文書を見ても、何に使えるのか、紛失したら個人情報がどうなるのか、よく分からなかった。申請のついでに、窓口で直接聞こうと思って」。

  申請者のほとんどが高齢者。身分証明書になるという利便性以上に、市役所からの文書に、とりあえず行ってみようといった理由が大きいようだ。

  郵送申請のPRが実ったのか、週明けの1日には1032件が郵送申請された。窓口申請は1日が162件、2、3日は145件、4日は186件と徐々に落ち着く傾向。同課は「市役所に来てもらうのは1度で済むし、待ち時間もほとんどなくて済みます」と、引き続き郵送での申請を呼びかけている。


(9/5)

http://mytown.asahi.com/miyazaki/news01.asp?kiji=2630