2003年09月05日(金) 15時03分

ジー・オー事件：グループの幹部４人に有罪判決　東京地裁（毎日新聞）

　「ジー・オーグループ」の巨額詐欺商法事件で、組織犯罪処罰法違反（詐欺）と詐欺罪に問われたグループ幹部４人に対する判決公判が５日、東京地裁であった。ナンバー２で元専務、多田藤憲被告（５５）ら３人に懲役７年〜２年６月の実刑、１人に同３年、執行猶予５年（以上求刑・懲役８〜３年）が言い渡された。

　松田俊哉裁判長は、無罪を主張して分離公判中の元名誉会長、大神源太被告（４０）が主導したと認定したうえで「不透明な低金利時代に安全で有利な利殖を求める心理に付け込み、刑事責任は極めて重い」と指摘した。

　判決によると、多田被告らは大神被告と共謀、「自宅にいながら高額で安定した収入が得られる」などと広告で客を集め、実際は配当する意思がないのに、通信販売事業の宣伝広告への出資金を集めるなどの手口で、９７年３月〜昨年１月、計１３５人から総額約１３億４１３５万円だまし取った。

【渡辺暖】

［毎日新聞９月５日］ ( 2003-09-05-15:03 )

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030905k0000e040025001c.html